東レ，世界をリードするポリエステルの導電性繊維を開発

日刊工業新聞は2008年3月3日、東レが合成繊維を用いて世界最高レベルの導電性を持つポリエステル導電繊維を開発し、研究開発用にサンプルを提供したと報じた。

1センチのフィラメント抵抗は数万オームで、従来の1桁以上の高導電性を実現しました。

同社は独自の高分子設計技術を用いて、高変形トラッキング性と高導電性を兼ね備えた導電性ポリエステルポリマーを開発した。これをベースに、精密複合紡糸技術を用いて繊維表面に導電層を均一に形成し、繊維長の方向線抵抗の不均一な変化係数を従来の10分の1以内に改善した。

これにより，優れた伝導均一性が実現された。

通常は導電性繊維にカーボンブラックなどの導電剤を添加するが、ポリエステルの導電剤の分散は悪く、導電剤を大量に添加すると粘度が高くなり、均一な糸を安定的に作ることができない。